こやめも

　お布団に横たわりながら、最近は引き続き『体験者「ゼロ」時代の戦争責任論』と、あたらしく岩波ブックレットの『日本の植民地支配』を併読している。
　買ったのは植民地支配のほうが先なのだけれど、まず植民地支配への意識の持っていき方がわからなくて後回しになっていたのが、ちょっとずつゼリー状になってきたので読み始めたというところだ。
　まだ掴みかねるところは多いが前に目を通したよりずっと頭に入ってくるので付箋を貼っている。
　そう、私は付箋を貼っては頂点を切りそろえたりそろえなかったりしながら管理して、引用するときは「この辺だったと思う」と参照しながらおこなっている。
　基本的に付箋を貼る際は余白に貼って（だから切りそろえる作業が要る）いるが、古書の場合は紙自体が傷んでいるため短冊状に切った紙の頂点を少し折って引っ掛けてからはせている。

　で、理想はそれをNotionなりデジタルでまとめることなのだが、なかなかそこまで辿り着かないままに付箋が増えて気になるトピックや頭の中に引用していたい部分は膨大に増えていく。
　う〜ん、デジタルまで辿り着けない。
　ので、とりあえずアナログでまとめていくことにした。

　使っているのは無印の「書き込めるしおりインデックス付き」。これを買ってから具体的にこのまとめ方のビジョンが浮かんだのがとても大きい。
　付箋と一緒に、より気にしているところにこれをかけておいて、まとめられるときに転記して（しんどければ一文とページだけでもいいだろう）ノートにまとめておく。
　すると、引用したい参照ポイントと「なぜそう思ったのか？」というグループ分けができるというワケ！
　頭に残る文でも、それは共感だったり疑問だったり、気づきだったりする。そういうところも分類できるのも、付箋で管理するよりずっとやりやすい。
　ちなみに、貼り付けはトンボのテープのり「PIT」シリーズの貼ってはがせるやつを使っている。テープのりだが、この製品は「貼ってはがせる付箋が作れる」のがウリ。
　ただしそれにしては粘着力は強めなので、紙質によっては少し貼ったりはがしたりして粘着力を管理してから使ったほうがいいかも。今回の使い方ではしっかり使いたいのでそのまま貼り付けている。

　アナログで手書きはしんどいので敬遠しているが、それよりもデジタルのほうが遠いことをなんとなく理解したので、そのときできる方法のどちらかをとってまとめていきたい。
　しかし、インデックスしおりはいいな。分類できるのもいいし……。
　手書きは苦手だし自分の字も汚くて好きではないが、可視化してまとめやすくてとてもいい。できるときで、という条件はつくが習慣化してみたい。